受賞の講評です。

中林忠良(大阪芸術大学教授 版画家)
やや斜めの構成が、画面に強い動きを作り上げる。どこか地殻や鉱 物の断片を思わせる細片の重なりは、もみ紙の特徴をよく絵画に参入させ、重層する色彩に変化と奥行きを与えた。無機質な組み立ての内に、豊かな情感が湛え られている。物質の効力をよく絵画の質に転換し得て秀れた作品になった。IWAKURAとは岩座か。とすれば、地殻や鉱物を見たのは、イメージを直截うけ とったことになろうか。


磯村みどり (女優 染色作家)
自然界の神秘の中で生まれるエネルギーを感じる・・・木々の緑、力強い岩、私達に生きる勇気を駆り立ててくれるようなアートとしての力量が見える。


櫃田伸也(洋画家)
透明感のある鱗粉のような輝きを持ったグリーンの質感が美しい。荒々しく深遠な岩肌の空間が立ち上がりアニミズムの世界が出現している。


古川秀昭 (岐阜県美術館長)
ま るで電子顕微鏡に見る無機質な世界を思わせる。しかしディティール(部分)には温湿度のある、また凹凸のある有機的表現に満ちている。正直な印象は、私の 知る和紙の常識からは結びつかない作品である。しかしだからこそ新鮮であった。さらに新たな和紙による絵画表現を探って欲しい。

長谷川喜久 (日本画家)
顕微鏡で覗いた鉱物のような肌質に近いものを感じた。昨年も同じような表現で佳作を受賞された方だと思うが今作の方が色彩も美しく画面の構成も明快な気がする。揉み紙を使用した表現が有機的な皺を造り出し表情を豊かなものにしている。





それぞれのジャンルで御活躍中の一流の諸氏にこのような丁寧な感性の鋭いお言葉を頂いて、とても励みになりました。
作品をどんな風に解釈して、どんな風に感じていただけるかという事を知る機会は、実は個展の時くらいしかないのが実情です。

それぞれに表現に関わってらっしゃる経験豊かな、感性の豊かな方達にに丁寧に作品を見ていただき、それだけでも和紙画展に出品してよかったと思ってます。

アートはたくさんの目にさらされて、磨かれいていくところがあります。だから公募展に挑戦し続けることは大切だと感じます。

そう、私が色々な役目の中、アートに挑戦続けているのは、やはりもっともっと作品を深めたいのです。




美濃という街


http://artanne.blog68.fc2.com/blog-entry-702.html







東京の人間にとって岐阜県美濃市というのは未知なる土地です。
ただ私は和紙を使用する作家として
美濃紙も使用するので、素材としての質感の高さがどうして出来るのか、非常に興味がありました.。.


早朝、大雲海の荘厳な景色を見ながら、中央高速をひた走ります。


長良川は豪壮に流れ、霧たなびく川沿いに美濃和紙の里会館はありました。







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2011年 第24回全国和紙画展   金賞  (岐阜県美濃市

和紙に携わる者として、美濃紙はじめ和紙の歴史を知る事は非常に大事です。
http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/view.rbz?nd=115&ik=1&pnp=115&cd=8




また、これから未来に生き延びるために、和紙が産業として発展する努力を、美濃市は力を入れて行っています。
和紙を使ったアート作品を作る私も、精進して良い作品を作るという事で、結果和紙のすばらしさ奥深さを具現化しうると思うのです。

それが社会的にも個人的にも、未来にむけての扉をあけることだと信じています。




おまけ美濃の自然


雨上がりの自然は宝石箱